【二番煎じのすすめ】「オリジナル信仰」を捨てるべき3つの理由
「二番煎じ」が最強な理由
おつかれさまです!
長倉です!
今日は「オリジナル」について。
ビジネスをしていると
どうしてもオリジナルにこだわってしまう。
・もっと斬新なアイデアを出したい
・誰もやってないことで勝負したい
・自分にしか作れないものを生み出したい
その気持ちもわかる。
でも、
そのこだわりが、アナタの人生を止めている。
「もっと斬新なアイデアはないか」
「なかなか良い案が思い浮かばない」
こう悩むとき、たいてい同じ場所でつまずいている。
「オリジナルじゃなきゃダメだ」と思い込んでいる、ということなんだよね。
ハッキリ言っておく。
オリジナルを追い続けた時間こそ、
いちばん壮大な無駄だった。
オレは編集者として24年間、
累計1100万部以上のベストセラーを手がけてきた。
・成功法則
・ビジネススキル
・心理テク
・会計
・英語
・ダイエット
ジャンルはバラバラだ。
そのうえで断言できるのは、
オリジナルですごいものは天才にしかつくれない
ってこと。
でも、オレたち凡人にも勝てる土俵がある。
それが「選択と配列」
つまり、
「編集」
なんだよね。
そしてオレはこれを
「編集者最強説」
と呼んでる。
今日は、
拙著『常識の1ミリ先を考える。』から、
なぜ「二番煎じ」こそ最強の戦略なのか
を渡そうと思う。
「オリジナル信仰」は
行動しない人間の言い訳だ
まず根本から言うと、
この世に「完全なるオリジナル」なんて存在しない。
Appleのスティーブ・ジョブズは、グラフィックUIをゼロックスから「盗んだ」と言われている。
FacebookもInstagramも、先行サービスを「少しずらした版」に過ぎない。
創造とは、ゼロから生み出すことじゃない。
すでにあるものを「ズラして」組み合わせることだ。
オレがいちばん参考にしたのが、
リック・ルービンという音楽プロデューサーだった。
1986年、ビースティ・ボーイズとランDMCが大ブレイクしたんだけど、
その仕掛け人が彼だ。
彼がやったのは、ロックとヒップホップの融合。
ヒップホップというマイナーな音楽を、
ロックというメジャーな市場に移動させて大ヒットさせた。
オレはこの手法を、そのままパクった。
当時、マニアックだけどコアなファンを持つ著者を、
ビジネス書の世界に引っ張り出した。
そうやってベストセラーを連発できたわけです。
ゼロから生み出したものなんて、一つもない。
ぜんぶ「すごい人」の手法を、
別の業界に持ち込んだだけだ。
数百人の著者を世に送り出してきてわかったことがある。
大ヒット作の多くは完全な新発明じゃない。
・売れている型を借りて
・自分の視点でズラして
・売れる市場に出した
それだけなんだよね。
「二番煎じ」は恥じゃない。むしろ、それが「商売」の本質だ。
ではここからは、
二番煎じでいくべき3つの理由
について解説していく。
理由1:市場が「需要あり」を証明してくれている
オリジナルの最大のリスクは何か。
「誰も欲しがっていない」かもしれない
ということだ。
誰もやったことがない、
というのは、たしかに競合はいない。
でも、そこにマーケットがある保証もない。
ここで覚えておいてほしい原則がある。
あまりに目新しい商品は売れない。
買うのがマニアだけになるからだ。
人間が潜在的に望んでいるのは、
どこか安心できて、どこか馴染みのあるものなんです。
これは編集の現場でも、何度も思い知らされた。
オレが手がけたベストセラーは、
どれも「見たこともない新発明」じゃなかった。
・読者がどこかで知ってる型
・どこかで安心できる展開
をほんの少しずらしただけなんだよね。
完全に新しいものは、
刺さる前に「よくわからない」で素通りされる。
二番煎じには、このリスクがない。
すでに「売れたもの」をモデルにするんだから、需要は証明済みだ。
ゼロから作って玉砕するより、
証明済みの市場に「少しだけ違う角度」で入っていく。
その方が、圧倒的に勝率が高いわけです。
理由2:「完璧なオリジナル」を待つ間に人生が終わる
「準備ができてから」
こう言い続けて、何年経った?
完璧が揃ってから動こうとする人間は、
一生動けないままだ。
オレはビジネス書の世界で
ずっとトップを張ってきたからわかることがある。
一生懸命、成功法則の本を読んでる人ほど、成功する可能性は低い。
セミナーに惜しげなく通って、
いろんな人の事例をコレクターみたいに集めてる人ほど、
どんどん成功から遠ざかっている。
知識だけが頭の中で膨らんで、
話すと妙に饒舌になる。
でも行動が伴っていないから、
ぜんぶ机上の空論で終わるんだよね。
成功者に共通してるのは
見切り発車
しているということだ。
準備が整う前に動き出し、走りながら修正する。
だから「二番煎じ」で始めるのは、
むしろ賢い「スタートの仕方」なんだよね。
二番煎じで始めた人間だけが、やがてオリジナルに到達できる。
理由3:二番煎じの先にしか「自分だけの領域」は生まれない
ここが一番重要な話だ。
「二番煎じ」はやるべきだ。
しかし、
「二番煎じ」はゴールじゃない
ってこと。
人間はやり続けると、
必ず「自分だけのズレ」が生まれてくる。
・自分の体験
・自分の感情
・自分が感じた違和感
それが蓄積された先に、
誰も真似できない「オリジナリティ」が生まれる。
最初から全部オリジナルにしようとした人間は、
この「ズレ」にたどり着けない。
なぜなら、やってないからだ。
これは机上の話じゃない。
最初は誰かの価値観でも、走り続けてるうちに、
いつのまにか自分の価値観へ変わっていく。
・頭の中での理解
・体を通して五感で味わう体験
このふたつが揃ったときに初めて、
オリジナルな価値観の輪郭ができてくるんです。
借りた型のうえで動き続けたやつだけが、自分のペースを掴める。
動き出した人間だけが、
「自分だけのオリジナル」を手に入れられるわけです。
「常識の1ミリ先」を考える
ここでオレが著書のタイトルに込めた意味も話しておこう。
「常識の1ミリ先」とは、
常識をひっくり返すことじゃない。
常識を「土台」にして、その1ミリ先に立つことだ。
たとえば、「二番煎じはダメだ」→「二番煎じは最強の戦略だ」。
これはただの逆張りじゃない。
常識という地盤の上に立って、
そこから
1ミリだけ違う角度で世界を見た答え
なんだよね。
常識を無視しても、誰もついてこない。
常識に従うだけでは、差別化できない。
常識の上に乗って、そこから少しだけ動く。
これが、凡人が生き残るための唯一の思考法だ。
今すぐ使える「二番煎じ活用術」3ステップ
それではここからは
具体的に何をすべきかって話をしよう。
今回は3つのステップを用意した。
ステップ1:「うまくいってるもの」を解体する
まず、自分の分野で「うまくいってるもの」を5つ探す。
・フォロワーが多いアカウントのトップ投稿
・書店のランキング上位にある本の「目次」
・再生数が多いYouTube動画の「冒頭30秒」
ここで大事なのは
「感想を持つ」ことじゃない。
「なぜこれが刺さってるのか」を解体する
ということだ。
たとえばバズってる投稿なら、
・冒頭の一行目は何から始まってるか
・どんな感情を刺激してるか(恐怖・共感・怒り)
・数字は入ってるか、何の数字か
・結論はどこに置いてるか(最初か最後か)
こういう「構造」を言語化するクセをつける。
コピペすればいいわけじゃない。
「ハマってる型を盗め」ということなんです。
ここでひとつ、オレが現場でずっと言ってきたコツを渡しておく。
ライバルは、たいてい自分の業界研究ばかりやってる。
それじゃ良いアイデアは生まれない。
オレは出版社時代、「ビジネス書をつくるならビジネス書を読むな」と言っていた。
人材も、業界未経験しか採用しなかった。
解体する対象は、
自分の業界の外
に探したほうが効くんだよね。
ステップ2:自分の「体験・感情・失敗」を乗せる
売れてるものの「型」を掴んだら、
そこに自分の体験と感情を乗せる。
やり方はシンプルだ。
「あの人は〇〇という体験でこの型を語ってる。オレには△△という体験がある。それを同じ型で語ったら?」
これだけでいい。
たとえば「環境が人を変える」という型で、
誰かが「引っ越しで人生が変わった体験」を語っていたとする。
アナタには「会社を辞めた体験」がある。
型は同じでも、アナタの体験で語れば、それはもうアナタだけの発信だ。
素材は他人のものでいい。
料理人がアナタであればいい。
ステップ3:「1ミリだけ」角度を変える
変えていく過程で、
全部を変える必要はまったくない。
「型」は借りたまま、たった1つだけ「自分らしい視点」を加えればいい。
・語り口を「丁寧な解説調」
→「断言・挑発調」に変える
・ターゲットを「全員向け」
→「20代の副業初心者」に絞る
・切り口を「やるべきこと」
→「やってはいけないこと」に変える
・時代背景にAIや直近のニュースを絡める
どれか1つでいい。
角度を少し変えるだけで、
それはもう「アナタのコンテンツ」になっている。
打つ手は無限だ。
借りる型も、ずらす角度も、いくつ持っててもいい。
「完全なオリジナル」を目指して手が止まるより、
この3ステップを今日からただ繰り返す。
「二番煎じ」を恐れた人間から消えていく
今日の話をまとめると・・・
・「完全なるオリジナル」など存在しない
・全ての創造は選択と配置、つまり「編集」だ
・二番煎じは「需要証明済み」の最強スタート地点
・始めた人間だけが、やがて自分だけの「1ミリ」に到達できる
・走らない人間に、オリジナルは永遠に訪れない
「オリジナルであれ」という呪縛を捨てる。
まず動く、借りる、真似る。
走りながら少しずらして、自分のものにしていく。
その少しのズレが積み重なったとき、
初めてアナタだけのオリジナルが生まれるんだよね。
だから最初から焦らなくていい。
もし情報発信で
何を発信すればいいか迷っているなら
オレが過去に書いた記事を参考にしてほしい。
今回書いた話は、
拙著『常識の1ミリ先を考える。』でさらに詳しく書いてる。
今ならKindle Unlimitedで
無料で読めるのでぜひ読んでほしい。
読んだら感想を送ってください!
BE NICE!
長倉




「二番煎じの先にしか、自分だけの領域は生まれない」という部分が印象に残りました。
最初からオリジナルを作ろうとすると、どうしても力が入りすぎますね。型を借りて、動きながら少しずつズレていく。そのズレのほうに、むしろ本人らしさが出る気がします。
人間の脳裏に浮かぶこと、考えること、感じたことを言語化することのすべてが、それまで生きてきた間に得た知識の二番煎じであり、ただ、編集は、その多くの順列組み合わせの中から選択する決断、その選択こそが爆破なのか。