いつも機嫌がいい人がやっている3つのこと
条件が揃ったから機嫌が良くなるんじゃない。 機嫌良くいる人のところに、条件が後から集まってくる。
おつかれさまです!
長倉です!
今日は、「機嫌」について話したい。
アナタの職場にも、
たぶん両方いるはずだ。
朝、席についた瞬間から
その場の空気ごと重くしている人。
そして、
同じトラブルを抱えているのに、
なぜか軽い顔で、もう次の手の話を始めている人。
条件はほとんど変わらない。
同じ会議、同じ天気、同じ締め切り。
違っているのは、機嫌だけだ。
ほとんどの人は、
「条件が良くなれば、機嫌も良くなる」
と思い込んでいる。
金が入れば。
仕事がうまくいけば。
人間関係が整えば。
そうなれば自分だって上機嫌でいられるのに、と。
でも、順番が完全に逆なんだよね。
今日書きたいのはこういうことだ。
上機嫌は、いい人生の「結果」じゃない。
上機嫌が先で、いい人生は後からついてくる。
不機嫌になるのは、脳が正常な証拠だ
まず、前提を一つ置いておく。
不機嫌になるのは、当たり前だ。
人間の脳は、放っておくとネガティブな情報を優先的に拾うようにできている。
危険を先に見つけたヤツだけが生き残ってきたのだから、当然の仕様だ。
嫌なメールが1通来れば、
褒められた9通のことは、きれいさっぱり忘れる。
上司の言葉の中で覚えているのは、
評価された部分じゃなく、最後に一言添えられた指摘のほうだ。
それがアナタの人格の問題かというと、まったく違う。
脳が正常に動いている証拠でしかない。
だから「イライラしない人間になろう」なんて目標は、最初から破綻している。
そんなものは一生達成できない。
自己啓発本を読んだ翌日に、
車に割り込まれて舌打ちしている自分を発見して、また落ち込む。
あの無限ループの原因は、
アナタの意志が弱いことじゃない。
そもそも消せないものを、消そうとしていることだ。
問題は、その反応に対して、
・垂れ流すか
・扱うか
この2つの違いだけだ。
不機嫌になることは止められない。
だが、その不機嫌を他人に配るかどうかは、100%アナタが選べる。
そして、その選択の積み重ねだけで人生が変わっていくのだ。
順番が完全に逆だった
ほとんどの人間は、こう思い込んでいる。
「条件が良くなれば、機嫌も良くなる」
金が入れば。
仕事がうまくいけば。
人間関係が整えば。
そうなれば、自分だって上機嫌でいられるのに、と。
つまり、機嫌を「環境から与えられるもの」として扱っている。
だが現実は、まったく逆を向いている。
条件が揃ったから機嫌が良くなるのではない。
機嫌良くいる人のところに、結果として条件が集まってくる。
上機嫌は、いい人生の「結果」じゃない。
上機嫌が先で、いい人生が後
なのだ。
考えてみてほしい。
アナタの周りで一番機嫌のいい人間は、
一番恵まれた条件の中で生きているだろうか。
たぶん、違うはずだ。
むしろ、そこそこ面倒な状況を抱えているのに、
なぜかいつも軽い顔をしている。
そして気づけば、その人のところにばかり
面白い話が転がり込んでいる。
こう言うと、精神論に聞こえるかもしれない。
だが、これは完全に構造の話だ。
なぜ上機嫌が先なのか。
その仕組みを、これから全部バラす。
不機嫌なヤツには、情報が二度と回ってこない
理由は、恐ろしくシンプルだ。
人間は「一緒にいたい相手」にしか、いい話を持っていかないからだ。
想像してみてほしい。
面白そうな案件が転がり込んできたとき、
アナタは誰に声をかける?
・話していて疲れない相手
・こっちの話を面白がってくれる相手
・今日の機嫌を探らなくていい相手
間違っても、
いつも不機嫌そうにしているヤツには持っていかない。
理由は「嫌いだから」じゃない。
面倒だからだ。
不機嫌な人間に話を持っていくと、
まず今日の機嫌を確認するところから始めなきゃいけない。
否定から入られる前提で、説明の順番を考えなきゃいけない。
断られたときの空気まで想像しなきゃいけない。
そのコストを払ってまで、
誰かを誘う人間はいない。
仕事や情報が「能力順」に配られていると思っているなら、
それは大きな勘違いだ。
仕事も情報も、「誰と時間を過ごしたいか」で配られている。
そして、一度この流れに乗ると、勝手に加速し始める。
上機嫌 → 人が集まる
↑ ↓
条件のいい話 ← 情報が集まる
このループは、放っておいても回り続ける。
そして厄介なことに、逆も同じ速度で加速する。
不機嫌なヤツの周りからは、
まず人が減り、次に情報が消え、最後にチャンスが消える。
本人はこう言う。
「最近、運が悪くて」
違う、運じゃない。
情報がそもそも届いていないだけなのだ。
「何を言うかより、誰が言うか」
これは、オレが編集者時代に骨の髄まで叩き込まれた原則だ。
同じ企画書を出しても、
通る人間と通らない人間がいる。
同じ提案をしても、
乗ってもらえる人間とスルーされる人間がいる。
中身は変わらない。
変わっているのは、それを持ってきた人間のコンテクストだけだ。
コンテクスト=人生。
その人がどんな空気をまとって生きているか。
それが、言葉の中身より先に相手へ届いている。
不機嫌な人間が正論を言うと、それはただの攻撃に聞こえる。
上機嫌な人間が同じことを言うと、それはアドバイスになる。
一字一句同じ言葉なのに、だ。
オレは著者と会うとき、原稿の中身より先に、
その人がどんな顔で店に入ってきたかを見ている。
不機嫌そうに現れた人の話は、
どれだけ論理が正しくても、なぜか頭に入ってこない。
「正しいことを言っているのに、なぜか通らない」
そう感じているなら、
中身を磨く前に、まとっている空気を疑ったほうがいい。
アナタの言葉は、
アナタの機嫌という包装紙に包まれて相手に届く。
中身がどれだけ上等でも、
包み紙がボロボロなら、開けてすらもらえないのだ。
機嫌を技術に変える3つの習慣
ここからが本題だ。
機嫌は性格じゃない、技術だ。
つまり、今日から変えられる。
そこで今日は
オレが本で紹介している
3つの習慣
を渡そうと思う。
① 朝一番の言葉を先に決めておく
オプラ・ウィンフリーという、
アメリカで最も成功したテレビ司会者がいる。
彼女の幼少期は、はっきり言って過酷だった。
普通なら世界を恨んで終わってもおかしくない環境だ。
そのオプラが決めたルールが、たった一つ。
毎朝、最初に口に出す言葉を「Thank you」に固定する。
それだけだ。
そして、感謝したことを書き出すジャーナルを20年以上続けている。
これは精神論じゃない。
人間の脳にはRASと呼ばれるフィルター機能があって、
「探しているもの」だけを勝手に拾い上げるようにできている。
赤い車を買った途端、
街中の赤い車が目に入るようになる。
アレとまったく同じ仕組みだ。
朝一番に感謝を探した脳は、その日一日、
感謝できる材料ばかりを拾ってくる。
不満を探して起きた脳は、不満だけを拾ってくる。
同じ一日を過ごしても、
持ち帰る内容がまったく別物になるのだ。
しかも、これはタダでできる。
やることは、目が覚めてスマホに手を伸ばす前に、
「ありがたい」と声に出す。
たったそれだけだ。
多くの人間は、朝一番にSNSやニュースを開いて、
他人の不幸と怒りを脳に流し込むところから一日を始めている。
一日の最初の5秒を誰に明け渡すか。
それだけで、その日に見える景色が変わる。
② 感情より先に体を動かす
オレには、忘れられない光景がある。
70歳を超えたある実業家と、
表参道で食事をした帰りのことだ。
当然タクシーを呼ぶものだと思ってスマホを出したら、
その人はこう言った。
「電車で帰るから」
そして、当たり前のように駅まで歩き出した。
聞けば、50年間、体重がほとんど変わっていないという。
オレはその背中を見ながら、正直、殴られたような気分になった。
翌日から、毎朝の散歩を日課にした。
やってみるとわかるが、
気分が沈んでいる日ほど、歩いた後は妙に前向きになっている。
不思議なもので、
歩き出す前に「今日は最悪だ」と思っていた問題が、
20分後には「まあ、なんとかなるか」に変わっている。
問題は1ミリも解決していない。
変わったのは、こっちの状態だけだ。
面白いデータもある。
無収入の人の平均歩行速度は、時速2.41キロ。
年収1000万円以上の人は、時速3.13キロだという。
歩くのが速いから稼げるようになったのか、
稼げるから歩くのが速いのか。
因果はどちらでもいい。
確かなのは、機嫌と体は完全に連動しているということだ。
気分が落ちてから対処しようとするな。
先に体を動かして、気分をあとから追いつかせろ。
順番はいつだって、体が先なのだ。
③ 不機嫌な場所から黙って移動する
そして、これが一番効く。
「同じ環境にいながら感情を変えることはできない」
これは、オレがずっと言い続けてきたことだ。
・愚痴しか出てこない飲み会
・誰かの悪口で回っているグループLINE
・入った瞬間に肩が重くなるオフィス
そういう場所に身を置きながら、
「よし、明日から前向きに生きよう」と決意する。
無理だ。
100%元に戻る。
セミナーの直後だけヤル気が湧いて、
3日で消えるのとまったく同じ構造だ。
人間の行動は「環境→感情→行動」の順番で決まる。
環境が先頭にある以上、
そこを触らずに感情だけを書き換えようとするのは、
汚れた水槽の中で、魚だけを洗おうとしているようなものだ。
そして、ここで大事なのは、
戦わないことだ。
不機嫌な場所を正そうとするな。
説得しようとするな。
そんなことに使うエネルギーがあるなら、
黙って距離を取ればいい。
それが最も安上がりで、最も確実な機嫌の管理法なのだ。
「無理して笑えってことか?」
ここまで読んで、
こう思った人も中にはいるかもしれない。
「結局、愛想笑いしろって話でしょ」
「本音を殺せってこと?」
まったく違う。
オレが言っているのは、
ヘラヘラしろという話じゃない。
不機嫌を他人に配るな、という話だ。
・腹が立ったときに黙り込む
・思い通りにならないと、物を置く音が少し大きくなる
・返信が急に素っ気なくなる
それは全部、
「オレは今、不機嫌です」という情報を
言葉を使わずに周囲へ請求している行為だ。
何も言っていないと思っていても
その不機嫌は他人に伝わる。
感情を持つのは自由だ。
だが、その処理コストを他人に払わせるな。
自分の機嫌は、自分で取る。
たったそれだけのことが、大人の最低条件であり、
同時に、恐ろしいほど差がつくポイントなのだ。
機嫌を殺している犯人はだいたい予定
もう一つ、見落とされがちな話をしておく。
不機嫌の原因を、
人はだいたい人間関係のせいにする。
だが、オレの経験上、犯人の大半は別にいる。
予定の詰めすぎだ。
「心を亡くす」と書いて「忙しい」と読む。
昔の人は、本当にうまいことを言った。
・移動時間ギリギリのアポ
・断れずに受けた会食
・なんとなく参加している定例会議
その一つひとつは小さくても、
積み上がった瞬間に人から余白が消える。
余白のない人間は必ず不機嫌になる。
これは性格の問題ではなく、単なる物理だ。
満員電車の中で誰も上機嫌でいられないのと同じで、
スケジュールが満員なら、心も同じ状態になる。
しかも厄介なのは、
予定を詰め込んでいる人間ほど、
それを頑張りだと思っていることだ。
30代のオレがまさにそうだった。
毎日イライラして、予定が一つ狂うだけで一日が真っ暗になっていた。
「でも、断ったら関係が悪くなる」
そう思うだろう。
断ってこじれる関係なら、
どのみち長くは続かない。
それに、不機嫌なまま参加された側のほうが、よっぽど迷惑だ。
行くなら上機嫌で行く。
上機嫌で行けないなら行かない。
その線引きこそが、
相手への誠実さなのだ。
だから機嫌を良くしたいなら、
何かを足す前に、まず引く。
来週の予定表を開いて、
「これ、断っても誰も困らないな」というものを一つ消す。
上機嫌をつくる最初の一手は、
瞑想でも自己啓発でもなく、予定の削除なのだ。
まとめ:上機嫌は、1円もかからない最強の差別化
学歴もいらない。
金もいらない。
才能も、人脈も、実績もいらない。
そのうえで、
人が集まり、情報が集まり、チャンスが集まる。
そんな武器は、
上機嫌以外に存在しない。
しかも、競争率が異常に低い。
みんな、条件が揃うのを待って、
その日が来るまで不機嫌なまま座り込んでいるからだ。
アナタが先に上機嫌になってしまえば、
それだけで、その他大勢から一気に抜け出せる。
しかも、上機嫌には副作用がない。
金を使えば減る。
体を張れば削れる。
だが、機嫌良くいることで失うものは、一つもないのだ。
機嫌を他人と環境に預けるな。
上機嫌でいろ。
それだけで、条件のほうから勝手に近づいてくる。
アナタがいま、機嫌をいちばん削られているのは何だ?
よかったらコメントで教えてほしい。
そして。
今日の「機嫌をベースに置く」という話は、
新刊『人生は38歳までに差がつく!』の中でも詳しく書いている。
もしよかったらこの本も読んで欲しい。
BE NICE!
長倉
