ベストセラー編集者が教える「正しい本の読み方」
読書は「量」じゃない、「深さ」と「戦略」で決まる
おつかれさまです!
長倉です!
最近は学校講演会の登壇も増えて、
中学生や高校生、大学生と接する機会が増えた。
先日も、ある高校で講演しに行って
そこでの質問が結構盛り上がってたりして。
やはりそこでも
多く聞かれたのが、
読書に関する質問
なんだよね。
「本をたくさん読めば、人生が変わる」
この言葉は、半分は正しくて、半分はウソ。
ほとんどの人が「最も重要な読み方」を知らないまま量だけを追っているからだ。
オレは編集者として、
累計1100万部以上のベストセラーを手がけてきた。
そのなかで気づいたのは、
速読やフォトリーディングとはまったく別の
「戦略的読書」がある
ということなんです。
正直に言うと、本を1冊書くのに、
著者はだいたい100冊分のインプットをしている。
編集者が手を入れて、出版社の営業が書店に案内して、書店が並べてくれる。
そこまでの時間と労力を考えれば、
千数百円で買える本は、
100%以上のリターンが保証された投資
と言っていいわけだ。
今日書くのは、その投資をドブに捨てないための話。
「消費の読書」から「投資の読書」へ切り替えるための話だ。
真面目な人ほど、間違った読書でムダにする
多くの人が読書に大きな誤解をしている。
真面目な人ほど、時間と労力をムダにする
「間違った読書」の罠にハマっているわけです。
罠は2つある。
読書の罠その1:速読信仰
結論から言うと、速読は不要だ。
速く読むこと自体が目的化して、
内容の理解が疎かになっては本末転倒なんだよね。
イーロン・マスクやウォーレン・バフェットみたいな超多忙な成功者が
膨大な本を読めるのは、速く読めるからじゃない。
彼らは「要点を的確に掴む」技術に長けているだけだ。
オレが推してるのは速読じゃなくて「スキミング」だ。
・目次
・章の冒頭と末尾
・見出し
・太字部分
ここを中心に全体像を素早く把握する。
これだけでかなりの知識が身につく。
気になる点が出てきたら、その場でスマホで検索すればいい。
読書の罠その2:全部読まなきゃという完璧主義
「最初から最後まで、一字一句読まなければならない」
この考えは今すぐ捨ててほしい。
学校教育で植え付けられた呪いであって、
読書を苦行に変える元凶です。
ビジネス書や実用書の本当に重要なエッセンスは、全体の2割くらい。
残りの8割は、そのエッセンスを支えるための情報でしかない。
これはオレが編集者だったから言える話なんだけど、
ビジネス書で伝えたいメッセージは基本1つだ。
20万部のベストセラーになった拙著『移動する人はうまくいく』なら
”移動しろ”ってことをただ伝えるために1冊の本にしている。
ただそれだけだと読者は納得できから、なぜ移動がいいのか?どんな変化があるのか?どうすればいいのか?などを盛り込んでるだけなんだ。
目次を読み、1章だけ読み、あとは捨てる
じゃあ、どうすればその他大勢のムダな読書から抜け出せるのか。
オレが23年の編集者人生でたどり着いた、
シンプルな3ステップを渡そうと思う。
ステップ1:まず目次を読む
本を手に取ったら、
いきなり本文に入らない。
まず目次をじっくり眺める。
目次はその本の設計図で、
著者が一番伝えたいことの構造が示されている。
だから目次を読んで、全体の構成を把握して、
どこに重要な情報があるか目星をつける。ここから始めてほしい。
実際、本の冒頭・目次・結論部分だけを読むだけでも、
その本の中心的な主張は把握できるんです。
本文に一字一句もぐる前に、
まず全体の地図を頭に入れる。
これが効く。
ステップ2:一番知りたい1章だけ読む
目次を眺めて「ここが核心だ」と感じた章、
あるいは自分が一番知りたい章を、1つだけ選んで読む。
本は全部読む必要がない。
それと同じで、最初から順番に読む必要もないんです。
アナタの時間を一番効率的に使うなら、
最も価値のある情報から取りにいくのが鉄則だ。
1年で1冊をガッツリ読むよりも、
・10冊をさっと読んで内容を理解
・30冊を必要な部分だけ読む
・60冊は概要だけ把握する
こういう複合的なアプローチのほうが、
よっぽど効果的なんだよね。
全部を均等に読もうとするから、
結局どれも身につかない。
ステップ3:残りは拾い読みか、捨てる
核心の1章を読み終えたら、
残りはどうするか。
・拾い読みするか
・そもそも読まないか
このどちらかで大丈夫だ。
パラパラめくって、興味を惹くキーワードや見出しがあればそこだけ拾う。
なければ、核心の1章以外は読まなくていい。
「本は全部読むべき」と思う人もいるだろうけど、
興味のない部分をダラダラ読むほうが、よっぽど時間のムダなんだよね。
ここで重要なのは「全部読まなくてもいい」と自分に許可すること。
この気楽さが、読書のハードルを一気に下げてくれる。
ついでに言うと、同時に2〜3冊を並行で読むのもアリだ。
オレたち凡人は、同じものを連続で読み続けると飽きる。飯と同じで、おかずがいくつかあったほうが飽きずに食えるわけです。
読んだ内容が身につかないのは「勝手読み」のせいだ
ただ、
この読書術で本当に重要なのは、
選んだ1章をいかに深く読めるか
なんです。
深く読めずに、読んだ内容を右から左に受け流す人があまりに多い。
その根本原因は、文章を自分勝手に解釈してしまう「勝手読み」にある。
文字は追えていても、
著者の真意を正確に読み解けていない。
これは、物事を整理して要点を抜き出す
論理的思考力が決定的に欠けていることが原因だ。
そもそも読解力ってのは、単に文章を読む能力じゃない。
文章を理解し、分析し、評価し、活用する能力のこと。
論理的思考力がなければ、どれだけ本を読んでも、
本質を掴めないし、行動に落とせないし、そもそも内容を理解できない。
インプットの質が低ければ、
アウトプットの質が上がることはないわけです。
因果・対立・具体抽象、この3つで読む
じゃあ、どうすれば勝手読みを卒業して、
著者の思考をインストールできるのか。
文章を読むときに3つの構造を意識する、それだけだ。
1. 因果関係(なぜ→だから)
「AだからBになった」という原因と結果を見抜く視点
「なぜこうなったのか」と問いながら読むと、
物事の背景にあるロジックが理解できる。
著者の論理的な思考過程を、こうやって追体験することで、
自分の思考の筋肉が鍛えられていくんだよね。
これは表面的に情報を集めるのとは、本質的に別ものなんです。
2. 対立関係(A vs B)
「AとBはここが違う」という対比を捉える視点
著者が何かを主張するとき、
必ずその反対の概念がある。
何と何を対比させているのかを明確にすると、
主張の輪郭がくっきり浮かび上がる。
ここを掴めると、事実と意見を区別する力もつく。
者がどこにバイアスを持って書いているか、情報源は信頼できるのか。
そういうことまで見抜けるようになる。
3. 具体と抽象(つまり、どういうこと)
具体的なエピソードから、著者が本当に伝えたい本質を抜き出す視点
「この具体例が言いたいのは要するに何か」と考える癖をつけると、
あらゆる情報に応用できる原則を抽出できる。
この3つを意識するだけで、読解力は劇的に変わる。
一度身につければ、情報に騙されることなく、
物事の本質を瞬時に見抜けるようになるんだよね。
ちなみにフェイクニュースは、従来のニュースよりも70%速く拡散するという研究もある。
そこにAIが精巧なウソまで生成してくる時代だ。
この3つで読む力は、
本を読むためだけじゃなく
騙されないための武器
でもあるわけです。
読書は「量」じゃない、「深さ」と「戦略」だ
「本を読め」
これはオレが学校公演でもセミナーでも
これまでずっと話してきたことだ。
もちろん著者として、元編集者としての
ポジショントークに聞こえるかもしれない。
しかし、
成功者の中で本を読んでいない人はいない
これは事実だ。
もしも今の自分に満足いっていないなら
本を読むことは気軽にできる突破口だ。
ただし、勘違いしないでほしい。
どれだけ深く読んでも、知識を頭に詰め込んだだけのやつは、
ただの頭でっかちのNERDで終わる。英語が話せるのに誰とも話さないのと同じだ。
読書はあくまで武器をそろえる作業で、
その武器を持ってリアル世界に打って出てはじめて意味を持つ。
だから読書量と年収が比例していくんだよね。
そして人生を変えるのは、読んだ本の数じゃない。
アナタが読んだ1冊の本から、
・いかに本質的な知恵を抜き出すか
・いかに自分の行動に変えるか
・さらにその経験を何を学ぶか
その深さと戦略が全てなんです。
だから今回の記事では、
読書の仕方として3つの戦略を渡した。
この戦略的読書は、
一度身につければ一生使える武器になる。
「でも何を読めばいいのか…?」
と悩んでいる人がいるなら
オレの『本を読む人はうまくいく』読んでみてほしい。
さらに詳しいことを書いているし、
終盤にはオススメ本101冊を紹介している。
次に読む本はそこから決めてくれればいい。
▼『本を読む人はうまくいく』はこちら
https://amzn.asia/d/08tpSXO6
最後まで読んでくれてありがとう!
アナタはいま、
どの1冊を「1章だけ」読んでみたい?
ぜひコメントで教えてほしい。
BE NICE!
長倉

長倉さん、こんばんは🌷実は、読書する時間をつくるのがヘタクソであまり読めていません…。戦略的読者がいかに人生を左右するのか長倉さんの記事であらためて考えさせられましたので、まずはちゃんと時間を作ります!
うまくいくシリーズすべて、一章ずつ読んでみたくなりました🐕