99%の凡人が「すごい人」になろうとして人生を棒に振る理由
「あの人みたいになりたい」と願って人生を壊すメカニズム
おつかれさまです!
長倉です!
本を読んでいたり、
ビジネスをしている人であれば、
「いつか、あの人みたいになりたい」
と思うことがあるかもしれない。
しかし残念ながら、
その「希望」こそが
アナタを苦しめている元凶
になったりする。
成功者の本を読み、セミナーに通い、
SNSで誰かのキラキラした人生を眺めては、
「自分もああなれるはずだ」と奮い立たせようとする。
でも現実はどうだろう。
行動できない自分を責めて、モチベーションが続かない自分に絶望して、
結局何も変わらない毎日を繰り返しているだけじゃないか。
そこで今日、
ハッキリ言っておきたいことがある。
オレたち凡人が1%の「すごい人」と同じ戦略を取る、
このこと自体が根本的に間違っているんです。
今日は編集者として一流の著者たちと仕事をして気づいた
「残酷な事実」と凡人が勝つための戦略を伝えようと思う。
なぜ、アナタは「すごい人」に惹かれてしまうのか
まず知っておいてほしいのは、
人間には2つの強力な「性(さが)」があるってことだ。
・ストーリー(物語)を求める
・完全なるものを求める
これはオレたちの本能で、
太古の昔から変わらない習性なんだよね。
人間は「答え」がないものに深い不安を覚える。
「これでいいんだろうか」
「自分の選択は間違ってないだろうか」
その不安を埋めるために、
完全なるものを探し求めてしまう。
考えてみてほしい。
人類は太古の昔から、
古代文明の中にも
完全な存在
を求めて神をつくってきた。
目に見える神を崇めることで、
大衆の心をまとめて社会を統制してきたわけです。
カルトにハマる人も、若いタレントに異常な憧れを抱く人も、構造はまったく同じ。
「完全でない自分」の穴埋めを、
外側の「完全なるもの」でやろうとしている。
その結果どうなるか?
成功者のストーリーに惹かれ、「すごい人」に憧れ、
いつのまにか他人の夢を自分の夢だと勘違いしてしまう。
水戸黄門が42年も続いたのはなぜか。
毎回同じストーリーなのに、視聴者は「あの印籠が出るとスカッとする」と喜んで見続けた。
オレが子どもの頃、家族に「なんで毎回、同じ話なのに観るんだ?」って聞いたら、「あの印籠が出てくるとスカッとするんだよ」って返ってきた。これにはマジで拍子抜けしたわけです。
そこでオレは幼いなりに気づいた。
「オレたちは、知っている物語、わかりやすいストーリーが大好物なんだ」
成功者の本もまったく同じ構造だ。
「コツコツ頑張れば報われる」
「夢を持って努力し続ければ成功する」
「強い信念があれば結果が出る」
こういう聞き慣れたストーリーに安心感を覚えて、
それを確認するだけで快感すら得てしまう。
オレは出版社にいたから、
ベストセラーのカラクリを散々見てきた。
年間約7万冊、1日に約200冊もの新刊が出る中で、結局売れるのは「今さら」っていう当たり前の内容ばかりなんだよね。目新しすぎる本は売れない。
だって読者は安心したいから。
でも、ここに致命的な罠がある。
それは紛れもなく「他人のストーリー」であって、
オレたち凡人には何の関係もない物語だってことだ。
その人の成功は、その人だけの成功なんです。
その幻想から離れない限り、
「アナタの成功」には永遠にたどり着けない。
すごい人をめざすと、なぜ人生が壊れるのか
ここでさらに残酷な事実を言う。
できる人は、最初からできる
これが現実だ。
プロ野球選手になれるような人間の大半は、
小さい頃から近所でも有名なスポーツ少年だった。
フェイスブックのザッカーバーグも、グーグルのセルゲイ・ブリンも、
子どもの頃から「ギフテッド」として認定されていた。
カナダにいた天才日本人少年・大川翔君なんて、
9歳で政府に「ギフテッド」登録されて、14歳でカナダのトップ大学5校から奨学金付きの引き合いを受けた。
つまり、
「すごい人」はすごいから「すごい人」になった
ってことなんだよね。
普通の人にはできないことができたから、「すごい人」になった。
なのに、オレたちはそんな
「すごい人」と同じ戦略を取ろうとする。
その結果、何が起きるか。
① 自己重要感の崩壊
「すごい人」と自分を比較して、「自分はダメだ」と自己否定のループにハマる。もともと自信がない人ほど「すごい人」に強く惹かれるから、夢に向かえない自分と直面したときの「がっかり感」は半端じゃない。
② やる気の消失
本来の自分とまったく合わない夢を追い続けて、「モチベーションが湧かない」状態に陥る。ひどいと「うつ状態」になって、心療内科で薬を出され、薬なしじゃいられない人間になっていく。
③ 他人の人生を生きる
「すごい人」の価値観を無意識にインストールして、気づかないうちに「誰かの人生」を歩かされる。
オレは独立してプロデューサーをやり始めて、
肌で痛感したことがある。
それは、
多くの人が他人の夢と自分を比較して
「自己重要感」という大事な感性を失っている
ってことだ。
ベストセラー作家になりたいと言いながら、
原稿を1行も書いていない人がオレのところによく来る。
本当に書きたいわけじゃなくて、周りに「あなたは本を書いたほうが成功する」って言われて来るだけ。本を書くことが目的じゃなく、手段になっちゃってるんだよね。
だからこそ、
そもそも「すごい人」と
同じ戦略を取ること自体が悪手
なわけです。
凡人には、凡人の戦い方がある
じゃあ、オレたち凡人はどうすればいいのか。
答えはシンプルで、
「すごい人」と同じ戦略を取るのをやめることだ。
オレが23年間、
数々の成功者を見てきて確信した、
凡人が勝つための3つの戦略
をここで渡そうと思う。
戦略1:自分のキャラクターを確立する
「すごい人」になろうとするんじゃなくて、
「唯一無二の自分」を確立する。
オレが無名の新人を何人もベストセラー作家にプロデュースしてきて、
一番重視したのがこの
キャラクターづくり
なんです。
本書で何度も出てくる「世界観」って言葉も、
実はこの「キャラクター」と同じ意味だと思っていい。
そのために必要なのが、次の4つだ。
❶ 何者であるかを認知させる
アナタが何ができるのか、その「No.1の部分」を明確にする。
たとえばオレなら「累計1100万部を手がけたベストセラー請負人」。通常2〜3万部でベストセラーと言われる中で、オレは打率5割近くで5万部以上の本をつくってきた。この具体的な数字と実績が、キャラクターの背骨になる。
❷ 敵をつくる
「腐った出版業界」と言い切ることで、自分の立ち位置が明確になる。
もちろん業界全員が腐ってるわけじゃない。志の高い人だって大勢いる。それをわかったうえで、あえて仮想敵をつくる。万人に好かれようとしなくていい。特定の誰かにとって「最高の存在」になれ。
❸ 言い切る
すべてのメッセージを言い切ること。
「まあ、違う人もいるんですけどね」なんて日和ったら、キャラクターは絶対に立たない。「腐った出版業界の話を聞いても仕方ない。でも100人くらいはまともな人もいるね」なんて言った瞬間、キャラはゼロになる。
❹ 一貫性を持つ
正しいか正しくないかなんて、実はどうでもいい。
それより、アナタが言っていること、やっていることに一貫性があるかどうかだ。人間は、一貫性がないものを絶対に信用しない生き物だからね。
女性心理でも明らかになってるけど、みんなにいい顔をする「いい人」はモテない。ちょっと悪いやつでも一貫性があるほうがモテる。それと同じ構造なんです。
戦略2:「ゼロ」に落ちてから始める
成功者の大半は、
どん底の経験を持っている。
オレが多くの成功者を見てきて感じるのも、
ほとんどの人がどん底時代を経験しているってことだ。
デール・カーネギーもナポレオン・ヒルも、
自己啓発の大家はみんな家族の死や生活破綻、極貧を経験している。
どん底に落ちると、
他人の価値観が全部剥がれ落ちるからだ。
・親の価値観
・学校の常識
・社会のルール
これらを全部脱ぎ捨てたとき、
はじめて「自分の感覚」が蘇ってくる。
ただ、豊かすぎる今の日本で、
自然にどん底を経験する確率は低い。
生まれたときから誰かが垂らしたロープにしがみついて、
下を見ないまま一生を終える人がほとんどなんだよね。
だから自分から意図的にゼロになりにいく。
じゃあ具体的にどうすればいいか?
感覚を取り戻す簡単な方法はこれだ。
・親と距離を取る。
最初の洗脳は必ず親から来る。物理的に離れる。まだ同居してるなら、とっとと家を出ることだ。
・いらない人間関係を手放す。
付き合いだけの飲み会、義理の同窓会、なんとなくつながってる関係、全部やめる。基準は「楽しいか」だけでいい。
・環境を変える。
引っ越しでも海外でもいい。医療の世界には「転地療法」ってのがあるくらいで、場所を変えるだけで効く。言葉が通じない海外に1か月以上行くと、夢うつつじゃ生きられないから身体感覚が一気に蘇る。
オレ自身、過去10年で10回は引っ越してるし、今は日本とアメリカに家がある。
大学を出たあと歌舞伎町で働いて、
その後1年アメリカでカジノに入り浸ってた。
はっきり言って不毛な時間だったけど、振り返るとあの2年間こそ、
オレが初めて地に足をつけて生き始めたときだったんだよね。
今いる場所を離れてゼロになるのは怖い。
しかし、恐怖の先にしか「自分の人生」は始まらない。
戦略3:「情報発信」で自分の世界をつくる
凡人が最も効果的に「自分の人生」を取り戻す方法、それが情報発信だ。
ほんの数十年前まで、
情報を発信できるのはごく一部の「すごい人」だけだった。
・本を書ける「作家」
・映画やテレビに出られる人間
・レコードを出せる人間
全部、限られた特権だった。
でも今は違う。
インターネットがすべてを変えた。
誰もが自分のメディアを持って、
自分の声で世界に発信できる時代になった。
ここで大事なのは、「どこで戦うか」だ。
オレはギャンブルをやってきたからわかるけど、
ブラックジャックの控除率は1%程度。
一方で日本の競馬や競輪は25%、宝くじは50%も持っていかれる。
同じ「賭ける」でも、
戦う場所でこれだけ差が出るわけです。
インターネットの世界は、
良くも悪くもクオリティの低い情報が9割以上。
特に今はAIも出てきて、
より一層クオリティは下がっていると思っていい。
だからこそ、
まともなものを出すだけで圧倒的に優位に立てる。
情報発信を始めると、
何が起きるか。
・自分の思考が整理される
・自分の価値観が明確になる
・今までの人間関係の「外」から新しい出会いが生まれる
オレたちは生まれてからずっと、
誰かに用意された人間関係の中で生きてきた。
住んでいる地域、学校、会社。全部、親が用意した延長線上だ。
今アナタの周りにいる人は、1秒前からの過去のアナタと気が合うから付き合ってるだけにすぎない。
でも情報発信を始めれば、
何のしがらみもない
新しい人間関係
が生まれるようになる。
それは、はじめてアナタが
自分の力で人生をつくることを意味している。
酔いどれ作家のブコウスキーはこう書いている。
「自分が書いている言葉が、完全なる狂気から自分を守ってくれている」
書くことは、自分の軸をつくる作業なんです。
だから今すぐ、何でもいいから自分の思いを書いて発信してほしい。
手い下手なんて関係ない。
稚拙でも構わない。
その一歩が、「他人の人生」から
「自分の人生」へ舵を切る最初のアクションになる。
凡人こそが、本当の意味で自由になれる
今日の話をまとめておく。
オレたちは「ストーリー」と「完全なるもの」を求める性がある。
だから「すごい人」に惹かれてしまう。
でも「すごい人」と同じ戦略を取っても、
99%の凡人は絶対にうまくいかない。
凡人には凡人の戦い方がある。
自分のキャラクターを確立して、
ゼロに落ちて身体感覚を取り戻して、
情報発信で自分の世界をつくる。
「すごい人」になんかなれない。
それでいい。ならなくていいんだ。
むしろ、その現実を受け入れたアナタは、本当の意味で自由になれる。
誰かの夢でも、誰かの成功法則でもない、
アナタだけの人生を歩け。
ちなみに、この話は2015年に出版したデビュー作『超一流の二流をめざせ!』という本でもっと詳しく書いている。
おそらく絶版になっちゃってると思うんだけど、
Amazonで多分手に入るはず。
もしよかったら読んでみてほしい。
BE NICE!
長倉

「他人のストーリーを自分の夢だと勘違いする」という部分に目が留まりました。
発信を続けていると、自分の世界を広げているつもりが、実は自分の輪郭を確かめているだけだったりします。
案外それくらいの速度のほうが、長く歩ける気がしています。
よく聞く言葉として、ベンチマークを見つけろという言葉がありますが、
この時の考え方として、自分とかけ離れた設定をしても無理があるし、無駄な時間を過ごすことになりますね。
だから、情報発信をするにしても自分のキャラクターに沿った発信をしなければなりませんね。リサーチは大切ですが、凄い人をそのまま真似をしても意味はないということになりそうです。