なぜ「何もしない時間」を持つ人だけが豊かになるのか?
編集者として1100万部の現場で気づいた「本当の豊かさ」の正体
おつかれさまです!
長倉です!
今日は、「豊かさ」について話したい。
・お金を増やす
・仕事で成果を出す
・いい場所に住む。
それも大事だと思う。
しかし、
いくら収入が増えても、
なぜか満たされない人がいる。
その逆に、
派手な生活をしていないのに、
ゆったり豊かに見える人もいる。
ハッキリ言おう。
現代人の最大の問題は「時間」だ。
お金じゃない。
年収300万の人も、年収1000万の人も、
口を揃えて「時間がない」と言う。
年収が上がっても、
「時間」の問題は解決しない。
むしろ忙しくなっていき、
・子どもと過ごす時間がない
・本をゆっくり読む時間がない
・新しいことに挑戦する時間がない
そして何より、
自分の人生を生きる時間がない。
お金があっても、時間がなければ、
アナタは一生豊かになれない。
オレは編集者として24年、
累計1100万部以上の本を手がけて、
そのあと独立して、
世界中を移動しながら生きてきた。
日本とアメリカに家がある。
で、海外のリゾートで、ある光景に気づいたんだよね。
外国人がホテルのプールサイドで、
何もせずダラダラしてる。
スマホもいじらない。
ただ、ぼーっとしてる。
オレたち日本人は、
リゾートに来てまで予定を詰め込む。
あれもこれもと、効率よく回ろうとする。
でも、彼らは「何もしない」 を、堂々とやってる。
そのとき、豊かさの正体に気づいた。
今日書きたいのは、その話だ。
「時間貧困」は
年収では解決しない
「時間が足りない」
オレはこの状態を
「時間貧困」って言葉にしている。
お金はある。
でも、時間がない。
そして時間がないことが、
お金では解決できない問題を引き起こす。
時間がないとどうなるか?
まず、余白がなくなる。
・予定表が埋まる
・やることリストが減らない
・スマホを見るたびに通知が来ている
そうなると、
人は「考える」ことをやめてしまう。
いや、
正確に言えば、
考える体力が残らなくなる。
・人生
・仕事の方向性
・家族との関係
・自分が本当にやりたいこと
こういう大事なことを
考える余白がなくなってしまうんだ。
だから後回ししてしまう。
しかし、
ふと立ち止まった時に
自分の人生は、どこに進んでるんだっけ?
という感覚になってしまう。
この感覚がいちばん危ない。
拙著『豊かな人だけが知っていること』の中でも、
書いてある通り、
人生=時間
ものすごく当たり前の言葉だ。
でも、多くの人はこの当たり前を忘れてる。
時間は貯金できない。
だから、
投資するしかないんだよね。
「忙しい」は
心を亡くすということ
よく言われるけど、
「忙しい」は「心を亡くす」と書く。
これは本当に、その通りだと思う。
時間がなくなると、最初に消えるのは余白だ。
次に優しさ、最後に自分の本音が消えていく。
・家族に対して雑になる
・友人との約束も「また今度」で済ませる
・行きたい場所があっても「今は忙しいから」と先送りにする
そうやって、人生の大事なものが、
じわじわ後ろに押し出されていく。
これは単なる疲れじゃない。
時間貧困が引き起こす、
現代特有のメンタル不調
なわけだ。
時間がない人はいつも焦っている。
焦っている人は短期的な判断しかできない。
短期的な判断しかできない人は
どんどん「その場しのぎ」の人生
になっていく。
しかし本人はちゃんと頑張っている。
これが1番怖いんだ。
サボってるわけじゃない。
むしろ、真面目にやってる。
予定も守る、仕事もする、返信もする。
でも、人生が豊かにならない。
なぜか?
その答えこそ、
「時間貧困」であり
効率よく貧しくなっている
ということだからだ。
いままでの時間術が、
人を不幸にした理由
時間術の本は、
世の中に山ほどある。
「スキマ時間を活用しろ」
「朝の時間を制せ」
「1分1秒を無駄にするな」
「もっと生産性を上げろ」
もちろん、間違ってはいない。
でも、それだけだと危ない。
なぜなら、
多くの時間術は、
空いた時間にまた仕事を入れようとする
からだ。
・1時間早く終わった。
じゃあもう1時間働こう。
・AIで資料作成の時間が半分になった。
じゃあ、資料を2倍作ろう。
・移動時間を短縮できた。
じゃあ、もう1件打ち合わせを入れよう。
これでは使っている時間は変わらないまま。
永遠に時間的に豊かになんかならない。
しかしこれは、
現代の罠なんです。
「コスパ」
「タイパ」
「生産性」
こういう言葉は便利な物差しだ。
でも、物差しは人の価値観を変える。
タイパだけで生きると、
・映画を倍速で見て、
・本を要約で済ませて、
・人との会話まで結論だけ欲しくなる
その結果、何が起きるか?
人生から味わう時間が消える。
効率は大事だ。
でも、効率を人生の主人にしてはいけない。
効率は、あくまで道具なんだよね。
過去のセミナーで、
バートランド・ラッセルの『怠惰の勧め』に触れて、
こんな話をしたことがある。
生産性が2倍になったなら、4時間労働でいいだろう。
豊かな人が持っているのは
「非・効率時間」だ
じゃあ、
本当に豊かな人
は何を持っているのか。
オレの答えは、
はっきりしている。
豊かな人は、「非・効率時間」を持っている。
非・効率時間とは、
すぐに成果につながらない時間のことだ。
・何もしない時間
・散歩する時間
・本を読む時間
・家族とゆっくりご飯を食べる時間
・友人と意味のない話をする時間
・美術館で、よくわからない絵の前に立ち止まる時間
・ホテルにこもって、自分の人生について考える時間
こういう時間は、
短期的には「ムダ」に見える。
でも、長期的には、
この時間が人生を決める。
豊かな人は、
「何もしない」を堂々とやる。
時間貧困の人は、
「何もしない」に罪悪感を持つ。
ここに、人生の差が出るんだよね。
余白がない人に
新しい人生は入ってこない
経営の世界には、
「生産性のジレンマ」という考え方がある。
生産性の高い工場ほど、
新しい製品のアイデアが出にくい。
逆に、生産性の低い工場ほど、
新しいアイデアが生まれやすい。
ここで言いたいのは、
効率を極限まで高めると、
新しいものが入る余地がなくなる
ということだ。
人生もまったく同じ。
・予定表がびっしり埋まっている人に、
偶然の出会いは入ってこない。
・毎日同じ人とだけ会っている人に、
新しい価値観は入ってこない。
・スマホを見続けている人に、
深い思考は入ってこない。
余白がない人生は、
過去の延長線上を高速で走るだけになる。
だから、忙しい人ほど、人生が変わらない。
頑張っているのに変わらないのは
能力がないからじゃない、根性が足りないからでもない。
新しいものが入るスペースを、
自分で潰しているからだ。
AIは「もっと働くため」ではなく、
「何もしないため」に使え
ここで誤解しないでほしい。
オレは効率を否定しているわけじゃない。
むしろ、効率化できるところは徹底的に効率化したほうがいい。
ただし、
効率化の目的を間違えるな
という話だ。
時間には、2種類ある。
・超・効率時間
・非・効率時間
「超・効率時間」とは
作業、処理、調べもの、資料作成、メール返信、予定整理。
要するに、速く終わらせたほうがいい時間。
「非・効率時間」とは
考える、感じる、人と会う、移動する、休む、遊ぶ。
要するに、速く終わらせてはいけない時間。
この2つをごちゃ混ぜにすると、人生がおかしくなる。
メール返信は速くていい。
でも、家族との食事を速く終わらせる必要はない。
コンテンツビジネスの講義でも、
AIについてこんな話をした。
体験価値を提供するには時間が必要
本当にその通りで、
人間にしか作れない価値は、体験から生まれる。
・新しい場所に行く
・知らない人に会う
・失敗する
・恥をかく
・感動する
・腹が立つ
・意味もなく歩く
・何もせずに、ぼーっとする
こういう時間があるから、言葉に体温が乗る。
コンテンツに深みも出るし、人間として面白くなる。
だから、AIは使えばいい。
でも、浮いた時間でさらに予定を詰めるな。
AIで時間を生み出す目的は、
もっと働くことじゃない、人間に戻ることなんだよね。
まず予定表に白いマスを作れ
じゃあ、
何から始めればいいのか。
答えは簡単だ。
予定を増やすんじゃなくて、減らす。
毎日2時間、予定表に白いマスを残してほしい。
難しければ、まずは30分でいい。
その時間に、何かをしようとしなくていい。
むしろ、何もしないでほしい。
・スマホを置く
・通知を切る
・散歩する
・カフェでぼーっとする
・紙に思っていることを書く
・ただ目を閉じる
最初は、めちゃくちゃ落ち着かないはずだ。
「こんなことしてていいのか」
「返信しなきゃ」
「何か生産的なことをしなきゃ」
そう思うはず。
でも、それでいい。
そのソワソワこそ、
アナタがどれだけ時間貧困に慣らされているかの証拠だから。
何もしない時間は、サボりじゃない。
未来の自分にスペースを渡す行為だ。
「何もしない時間」を持て
今日の話をまとめると・・・
・時間貧困は、人生の余白が消える問題
・効率化で生まれた時間を、さらに仕事で埋めるから豊かになれない
・豊かな人は、何もしない時間、考える時間、人と過ごす時間を持っている
・AIは「もっと働くため」ではなく、「非・効率時間」を取り戻すために使う
・まずは予定表に白いマスを作る、そこから人生は変わり始める
効率の鬼になるな。
効率を極めた先に待っているのは、
豊かさじゃなくて、空っぽの忙しさだ。
余白を持て。
予定を消せ。
何もしない時間を、堂々と作れ。
最後に豊かになるのは、
何もしない時間を持てる人だ。
ぜひこの記事を読み終わったら
明日の予定表を確認してほしい。
あえて「何もしない時間」を作って欲しい。
最初は落ち着かないかもしれない。
でも、それが豊かさの入口なんだよね。
アナタは今日、
「何もしない時間」を何分持てた?
よかったらコメントで教えてほしい。
今日書いた話は、
拙著『豊かな人だけが知っていること』でとことん書いてる。
時間貧困から抜け出して、
心の余裕を取り戻すための一冊だ。
もしよかったら読んで、感想を送ってほしい。
BE NICE!
長倉

「AIで時間を生み出す目的は、もっと働くことじゃない、人間に戻ること」
ここが一番残りました。
効率化すると、つい空いたところにもう1件予定を入れてしまうんですよね。まるで予定表が小さな不動産業者みたいに、空き地を見つけるとすぐ何かを建てたがる。
でも本当は、何もしない時間があるから、考えも言葉も少し熟すのだと思います。
白いマスを守る。 これはなかなか高度な大人の技術ですね。
昨日ですが、30分カフェでボーッとできました
何もしない時間、これからも大切にして行きたいです!