なぜ「移動」で人生がうまくいくようになるのか?
『移動する人はうまくいく』の著者が語る、移動という戦略
長倉です!
いまの場所に不満があるのに、なぜ動かないのか。
仕事、人間関係、金、時間。
あらゆる悩みの根源は、
同じ場所に留まり続けていることにある。
これは旅行のススメじゃない。
人生を根底から覆すための、
戦略としての「移動」
の話だ。
人生の閉塞感を一撃で破壊する方法は「移動」しかない。
アナタは「定住という病」に侵されている
まず知っておいてほしいのは
多くの人が、
定住という病
に侵されているということ。
学校教育で「安定」という名の呪いをかけられて、
同じ場所に留まることが正しいと洗脳されてきたからだ。
しかし、人類の歴史は「移動」の歴史でもある。
狩猟採集民だった祖先は、
常に移動しながら獲物を追い、生き延びてきた。
ひとつの場所に固執して、
環境の変化に対応できなくなった種から滅びていった。
ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』には、こう書いてある。
人類は小麦を栽培化したつもりで、じつは小麦に栽培化された。
定住して農耕を始めた結果、人は何を手に入れたか。
紀元前8500年にエリコ(パレスチナの古代都市)に住んでいた平均的な人の暮らしは、同じ場所に紀元前9500年あるいは13000年に住んでいた平均的な人の暮らしよりも厳しかった、というんだよね。
子どもが大量に死に、大人は汗水垂らしてようやく食いつないでいた。
「定住は良いこと」という、オレたちが学校で教わったイメージは、たぶん根っこから間違っている。
ジョージ・オーウェルは『動物農場』で「人類は定住したから文明が生まれた」と書いた。たしかにそういう側面もある。
でもよく考えてみてほしい。
オレたちの周りにある不幸って、
よく見ると「定住」に理由があるんじゃないか。
人が集まって定住すると、そこにヒエラルキーが生まれる。
「より得する側」と「より損する側」の関係ができて、人は人を蹴落としにいく。デュマの『モンテ・クリスト伯』の前半みたいに、腕力じゃなく権力を持つ人が上にいく世界だ。
だから、
・いじめ
・貧富の問題
・うつ病
もとをたどれば「定住」という
身近すぎる病に行き着くわけです。
さらに言うと、ブライアン・イーノというすごいミュージシャンが、2016年のアートとテクノロジーの祭典でこんな話をしていた。
狩猟時代に比べて、現代の人間の脳は小さくなっている
過去2万年を経て、
人間の脳は15%も小さくなったらしい。
どうだろうか。
これって、オレたちが教わった「定住は良いこと」とは、
まるで逆のことが起きているってことなんだよね。
つまり「移動しない」というのは、
生物として退化しているのと同じことなんだよね。
オレが大事にしているのは「ストリートスマート」という考え方だ。
学校の勉強ができる「ブックスマート」じゃなくて、路上で生き延びる力。
狩猟採集民が持っていた、
いつ何が起きるかわからない状況で
食料を手に入れるサバイバル能力のことだ。
現代は予測不可能な時代だ。
だからこそ、この眠っている能力をもう一度叩き起こす必要がある。
その一番手っ取り早い方法が、移動なんです。
移動で人生を変える3つの行動
じゃあ、どうやって定住の呪いを解いて、
人生の主導権を取り戻すのか。
オレが実践してきた3つを渡す。
1. 環境を変えて、キャラクターをリセットする
「自分を変えたい」と願いながら、
同じ職場、同じ人間関係の中にいては何も変わらない。
理由は簡単で、
人格(キャラクター)は、
その人がいる環境によって作られる
からだ。
たとえば日本では、3月生まれでも4月生まれと同じ学年になる。
小さい頃の1年の差は大きいから、4月生まれと3月生まれでは発育に差が出る。
早生まれの子は小さいときに「できない子」というレッテルを貼られて、劣等感を持ったまま育つことが多い。
環境によって押し付けられたキャラクターを、勝手に演じてしまうわけです。そしてそのイメージのまま大人になる。
だからこそ、
人生を変えたいなら
まずキャラクターを変えるしかない。
そして、キャラクターを変える一番手っ取り早い方法が、
環境を変えることなんです。
昔から「高校デビュー」「中学デビュー」なんて言葉があるけど、あれは正しい。
人は、高校入学や引っ越しといった
環境の変化をきっかけにガラッと別人になれる。
じゃあ、環境を変えたらどうなるか。
アナタを見る人間の目が変わる。
そこで初めて、新しい自分を演じられるようになる。
自分を変える一番手っ取り早い方法は、
自分を知る人間が誰もいない場所に移動することなんだ。
オレは編集者時代、
東京で出張ばかりの人生を送っていた。
そのうち独立して、東京・大阪・福岡を飛び回り、東日本大震災を機にハワイに移住した。拠点を日本に戻してからは、毎月一回いろんな場所を訪れている。
そうやって移動しまくっているうちに、
感覚が驚くほど研ぎ澄まされていった。
今まで見えなかったものが、見えるようになったんだよね。
・常識
・世間体
・同調圧力
そういう「当たり前」だと思い込んでいたものが、
別の場所から見ると全く違って見える。
2. とにかく家賃の高いところに住む
多くの人は自分の現在地に甘えて、そこから動こうとしない。
でも、
オレが気づいたのは、
家賃の高い場所に移動して初めて見える景色がある
ということだ。
高い場所に行くことで
手に入るものがある。
・より広い視野
・より多くの出会い
・より大きなビジネスチャンス
オレ自身、出版社時代に成功法則の本を片っ端から読んでいて、
「とにかく家賃の高い所に住め」という法則に出会った。
バカにしているほうが負けだと思っていたから、実際にやってみた。
家賃の高い所に引っ越して、
最終的には月100万円を超える所に住むまでになった。
そうやって収入が上がるたびに、
無理やり家賃の高い所に引っ越し続けたわけだ。
ここで大事なのは、たいていの人が思っているほど引っ越しのハードルは高くない、ということ。
日本だと敷金・礼金・仲介手数料で初期費用がドカンとかかると思い込んでいる人が多い。でも、関西やアメリカに目を向ければ、礼金なんて意味がわからないという世界もある。
「とにかく動けない」と思い込んでいるだけなんだよね。
最初は違和感があるかもしれない。
周りのレベルが高くて、自分が劣っていると感じるかもしれない。
でも、それこそが能力を引き出す最高のトリガーになる。
高い場所に身を置くと、成長を強いられる。
生活し続けるために
ビジネスを軌道に乗せる必要があるし、
人間関係を維持するために知識をインプットし続ける必要がある。
この「強制的に成長させられる環境」こそが、
人生を好転させる最大の武器になるわけです。
3. 移動を日常化して、才能を呼び覚ます
「移動中が一番仕事が捗る」
これはオレが常々感じていることだ。
新幹線の中、空港のラウンジ、旅先のカフェ。
日常から切り離された移動空間に身を置くと、脳は普段と違う働きを始める。
なぜか。
脳が「移動」によって刺激を受けているからだ。
狩猟採集民だった祖先は、
移動しながら獲物を見つけ、敵から身を守り、
生きるための情報を常にインプットとアウトプットしていた。
移動が止まる=死、だったわけだ。
でも、現代はどうか。
毎日同じオフィスに通い、同じ椅子に座り、同じ景色を眺める。
そんな環境で脳が活性化するはずがない。
ここで一度、自分の通勤を思い出してほしい。
毎日同じ満員電車に乗って、同じ駅で降りる。じつはこれ、一日二時間移動する人なら、年間で約730時間、約45日分にもなる。寝る時間を入れた生活の必要時間を8時間とすれば、ほぼ2か月分だ。
満員電車に毎朝乗ることを、
オレたちは「当たり前」として受け入れてしまっている。
人がギチギチに乗るあんな乗り物に、本当は乗るもんじゃない。
でも慣れてしまうと、何も考えなくても職場に着けるようになる。
そうやって、人はだんだん不感症になっていくんだよね。
だからこそ、
移動の中に意識的に
「いつもと違う」を組み込む
必要がある。
オレがよく言うのは、通勤・通学の経路を変えること。
たったそれだけで、麻痺していた感覚が戻ってくる。
・いつもと違う駅で降りる
・見慣れない土地を歩く
・普段とは違う景色を見る
これだけで五感は研ぎ澄まされて、思考はクリアになる。
これまで悩んでいた問題も、
解決のアイデアがふっと湧いてくる。
しかも、
移動している時間は
「やるべきことの処理」
「インプット」
をする最高の時間でもある。
本を読む、音楽を聴く、映画を観る、資料を読み込む。
あらゆるインプットは移動中にやれるし、
移動中のほうが質の良いアウトプットが生まれる。
デスクに座って唸るより、
街中を歩きながら考えたほうが、いいアイデアが湧く。
オレは今でも月に何度も移動する生活を続けている。実際に昨日までは名古屋にいたし、金曜日には仙台、その2日後には福岡、その週末には秋田に行ってくる。
ほぼずっと移動しているわけです。笑
だけど移動の時間があるから原稿も捗るし、
重要なことに集中することができる。
移動こそが最高のインプットで、
同時に最高のアウトプットを生む「仕事」でもあるからだ。
移動こそ、最強の自己投資だ
今日の話を整理すると。
・環境を変えて、過去の自分をリセットする
・高い場所に移動して、自分の能力を引き出す
・移動を日常化して、脳に刺激を与え続ける
ここで覚えておいてほしい順番がある。
人を動かすのは「環境→感情→行動」だ。
まず環境が変わるから、感情が動いて、ようやく行動が変わる。
そして「移動→稼ぐ」であって、「稼ぐ→移動」じゃない。
多くの人は「金ができたら動こう」と考える。
でも、それは順番が逆なんです。
先に動くから、感覚が研ぎ澄まされて、結果として稼げるようになる。
人生を変えるのに、
小難しい自己啓発はいらない。
必要なのは「移動する」という、
たったひとつの行動だけなんだよね。
だからまずは明日の通勤でいつもと違う道を使ってほしい。
降りる駅を1つ変えるでもいい、
いつもとは違う道を通ってみるでもいい、
気になっていたカフェに入ってみるでもいい。
そういった小さな積み重ねが、
アナタを大きく変える要因になっていく。
今回書いた話は、拙著『移動する人はうまくいく』でさらに詳しく書いてる。
オレの書籍の中で初めて20万部というベストセラーになった本。
もしまだ読んでいない方がいたら
ぜひ読んで感想を送ってほしい。
▼拙著『移動する人はうまくいく』はこちら
https://amzn.asia/d/09p7Zu9D
また、「うまくいく」シリーズとして、
『本を読む人はうまくいく』
『いい人はうまくいく』
も合わせて読んでもらえると
より一層今日の話が腑に落ちるはずだ。
こちらもぜひ読んでほしい。
▼『本を読む人はうまくいく』はこちら
https://amzn.asia/d/0ftCJJTw
▼『いい人はうまくいく』
https://amzn.asia/d/04Y30Rox
感想お待ちしてます!
BE NICE!
長倉



思考が憤った時に、何か新しい物事に触れるよう、外出したり散歩したり。
小さい移動かもしれませんが、そこから見える景色や小さな気付きを深掘りしていくと、新しい発見があったりして。
大きくなくてもいいから、そこから小さく離れることに価値があることもあるのだろうとも思います。
読んでいて、最近の自分の検索履歴を思い出しました。
旅行先ではなくホテルばかり見ています。
どうやら私は、移動の準備だけは得意なようです。